保命酒・岡本亀太郎本店(ほうめいしゅ・おかもとかめたろうほんてん)Houmeishu Brewery Okamoto Kametarou

保命酒・岡本亀太郎本店Houmeishu Brewery Okamoto Kametarou

▼中村製保命酒の誕生

万治二年(1659年)大阪の漢方医であった「中村家」の子息中村吉兵衛氏によって、当時備後鞆の津で醸されていた味醂酒に、中国産の薬味ハーブを漬け込んで造られた保命酒。現太田家住宅の場所で「十六味地黄保命酒」として醸造を始めたのが保命酒の元祖とされています。

現代のように食文化が豊かではない時代、保命酒の持つ甘味と薬効は貴重なものでした。「酒であり、薬でもあった」保命酒は、福山藩を代表する特産品として、大名や豪商相手に高値で売買されていました。

また、世界遺産に登録された石見銀山の集落から沢山の保命酒徳利が発見されており、当時の人々の滋養強壮活力源として重宝された証といえるでしょう。

▼元祖「保命酒」を受継ぐ岡本亀太郎本店

江戸時代、福山藩主より独占した保命酒製造販売の許可をもらっていたのは、元祖中村家だけでした。岡本家(岡本亀太郎本店)は、まだ保命酒が中村家の専売であった安政二年(1855年)に清酒業で生業を起こしました。

その後、時代が変わり明治となると保命酒の専売も解かれて、多くの蔵元が保命酒製造に携わるようになりました。明治の後期には元祖である中村家が保命酒業の暖簾を下ろされることとなりました。

懇意にしていた岡本家が元祖中村家伝統の看板と道具一式を譲り受けて現在に至ります。岡本亀太郎本店内に鎮座する『大きな龍の看板』と左手にある古備前の保命酒甕も、当時中村家から譲り受けた由緒ある品だそうです。

最盛期には20社を超える醸造所があったと伝えられていますが、2021年現在「岡本亀太郎本店」「入江豊三郎本店」「八田保命酒舗」「鞆酒造」の4社だけが保命酒を醸造しています。

岡本亀太郎本店内に鎮座する『大きな龍の看板』と左手にある古備前の保命酒甕も、当時中村家から譲り受けた由緒ある品だそうです。

保命酒・岡本亀太郎本店の概要データと地図

名 称:株式会社 岡本亀太郎本店

住 所:〒720-0201 広島県福山市鞆町鞆927-1

w e b:http://www.honke-houmeishu.com/

電 話:084-982-2126

営業時間:9:00~17:00


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