大原美術館(おおはらびじゅつかん) Ohara Museum of Art

大原美術館Ohara Museum of Art

▼日本にあることが“奇跡”といわれるコレクション

倉敷の文化発展に貢献した事業家・大原 孫三郎(おおはら まごさぶろう)によって創立された1930(昭和5)年に設立された日本初の私立西洋美術館です。

ギリシャ神殿風の本館の中には世界画壇の巨匠作品が多数展示されており、ツタにおおわれた石垣、門を入るとロダンの彫刻「洗礼者ヨハネ」「カレーの市民」の像が迎えてくれます。本館にはエル・グレコ作『受胎告知』、クロード・モネ作『睡蓮』、ルノワール、ゴーギャンなど、有名な西洋の名画が数多く展示されています。

ほかにも、エジプト古代美術、西洋現代美術、日本近代・現代美術など約3,000点の美術品を収蔵。江戸時代の風情が残る岡山の倉敷美観地区を訪れた際には、立ち寄りたいスポットのひとつです。

▼ワシの眼には十年先が見える

大原 孫三郎(1880年7月28日 - 1943年1月18日)氏は、正五位・勲三等瑞宝章、日本の実業家です。倉敷紡績および倉敷毛織(現・クラボウ)、倉敷絹織(現在のクラレ)、中国合同銀行(中国銀行の前身)、中国水力電気会社(中国電力の前身)の社長を務め、大原財閥を築き上げました。

大原孫三郎氏は、クラボウ初代社長「大原孝四郎」翁の次男として生まれました。父の跡を継ぎ、2代目社長に就任。社長就任後は、世界恐慌など深刻な不況の波にもひるむことなく事業の多角化と従業員のための環境改善施策を次々と進めました。改革に反対する重役や関係者たちに「事業に冒険はつきもの、儂(わし)の眼には十年先が見える」と語り信念を貫き職場環境改善に成功したと伝えられています。

大原孫三郎氏は、大原美術館を創設した他にも社会、文化事業にも熱心に取り組み、財団法人石井記念愛染園、倉紡中央病院(現・倉敷中央病院)、大原奨農会農業研究所(現・岡山大学資源生物科学研究所)、倉敷労働科学研究所(現・大原記念労働科学研究所)、大原社会問題研究所(現法政大学大原社会問題研究所)、私立倉敷商業補習学校(現岡山県立倉敷商業高等学校)などを設立しました。


大原美術館の概要データと地図

名 称:公益財団法人大原美術館

住 所:〒710-8575 岡山県倉敷市中央1-1-15

w e b:https://www.ohara.or.jp/

電 話:086-422-0005

営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)[コロナ対策期間]9:00~12:00(入館は11:30まで)

定休日:毎週月曜日・冬季休館あり


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