▼大正ロマンを具現化した竹久夢二
その繊細な描写が日本のロートレックとも称される、「大正ロマン」の立役者で、画家、詩人、デザイナーとして活躍したマルチアーティストの先駆者、竹久夢二。夢二が生まれ育った岡山県瀬戸内市邑久町の『夢二生家記念館』と同敷地内に復元した『少年山荘』がメモリアルミュージアムとして一般に公開されています。
「夢二ここに生る」の碑が門側に建つ、築約250年の茅葺屋根の家屋を作品と共に公開。夢二は数えの16歳で神戸中学に進学するまで、ここで家族と暮らしていました。夢二が嫁いで行く姉を思い、窓枠に名前を書いた鏡文字が残るこども部屋をはじめ、奥の間や土蔵なども展示室として拡充しています。
▼夢二が設計した異人館
「少年山荘」は、夢二が晩年自ら設計し東京に建てた、夢二唯一の建築作品とも言えるアトリエ兼住居です。夢二が多くの作品を生み出した和洋折衷の建物を、1979年、次男・不二彦氏監修のもと、当時の姿を忠実に復元。
生誕135年を記念したリニューアルで、夢二の人生・音楽・デザインをテーマにした展示を行い、全7室を公開しています。
夢二生家記念館の概要データと地図
名 称:夢二生家記念館・少年山荘
住 所:〒701-4214 岡山県瀬戸内市邑久町本庄2000-1
電 話:0869-22-0622
営業時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
定休日:月曜日(祝休日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/1)