▼上島四兄弟の西端に位置する岩城島
岩城島は瀬戸内しまなみ海道のほぼ中心に位置しています。北西に広島県の生口島、北東に因島が間近に迫る県境の島で、生名島、弓削島、佐島などと愛媛県の上島諸島を構成しています。
▼青いレモンの島
レモンが日本に伝わったのは、明治のはじめ頃。広島県や和歌山県などでレモン栽培が始まり、日本全国に広まったんですが、昭和39(1964)年にレモンの輸入が自由化されてしまいました。
価格の安いアメリカ産レモンの輸入が大量に出回り、国産レモン農家は大打撃を受けてしまったのです。
しかし、輸入果実から残留農薬が検出されたことなどから日本で「食の安全性」が注目され、レモン栽培にも転機が訪れました。
▼完熟レモンを皮ごと食べれる
岩城島では完熟したレモンだけを収穫し、防腐剤やワックスなどの処理をせずに市場に出荷をするようにしたのです。
買ってきたレモンをそのまま皮ごと食べても安全で美味しいと評判になり、産地である岩城島が「青いレモン島」と呼ばれるようになりました。
▼2022年に完成した 岩城橋
岩城島と生名島(いきなしま)を結ぶ岩城橋(いわぎはし)は2022年3月20日に完成し、これにより「ゆめしま海道」は全線開通しました。上島四兄弟と呼ばれる、岩城島・生名島・佐島・弓削島が繋がりました。
▼岩城島へ車や自転車でのアクセス
尾道方面より、しまなみ海道で車や自転車アクセスする場合、因島(いんのしま:広島県尾道市)の土生港長崎桟橋から生名フェリーで生名島立石港経由で岩城橋を使ってアクセスするのが一般的です。
岩城橋が完成するまでは、長江フェリー、弓削海上タクシー、三光汽船の3社が海上フェリーで岩城島民の交通アクセスを支えてきました。しかし、橋が開通することにより3社とも運行廃止することになりました。
因島土生港~岩城島長江港航路(フェリー)の運航最終日は、2022年3月31日(木)。弓削島弓削港~因島土生港~岩城島長江港航路(快速船/夜間便)弓削海上タクシーの運航最終日 2022年3月19日(土)。そして因島土生港~岩城島長江港~岩城港航路(快速船/朝・夕便)岩城汽船の運航最終日 2022年3月19日(土)でした。
▼岩城島へ四国方面からのアクセス
今治方面よりアクセスする場合、今治港(いまばりこう)第三桟橋より芸予汽船の因島(いんのしま)行き快速船に乗船して、岩城島の岩城港(いわぎこう)まで海上約50分です。
尾道方面より徒歩でアクセスする場合、因島・土生港(いんのしま・はぶこう)より芸予汽船の今治行き快速船に乗船して、岩城島の岩城港(いわぎこう)まで海上約25分です。乗船するための予約は不要です。切符は乗船前に港務所にて購入しておいてください。
▼しまなみ海道からのアクセス
しまなみ海道と岩城島を直結する海路(フェリー)もあります。広島県尾道市生口島の洲江港(すのえこう)~ 岩城島の小漕港(おこぎこう)間を運航するフェリーの所要時間5分。
午前中は20分毎に運航しており1日33往復しています。