▼向島(むかいしま)の概要とアクセス
向島は尾道本州側と海上道路橋「尾道大橋」としまなみ海道の「新尾道大橋」、そして3社の尾道水道渡船業者、および2社の海運業者によるフェリーの運航で本州本土と結ばれています。
地理的には、尾道水道と呼ばれる幅300mほどの海峡で尾道の南対岸に浮かぶ島なのですが、見る場所によっては川を挟んだ対岸にも見えてしまいます。向島は地理的、経済的にも尾道の一部として機能しているといえるでしょう。
鉄道のアクセスはJR在来線・山陽本線「尾道駅」が最寄り駅となります。新幹線が停車する「新尾道駅」は、北に3.5kmほど離れておりアクセスが不便です。東京・大阪方面から新幹線でアクセスする場合、ひとつ手前の「福山駅」で在来線に乗り換えて「尾道駅」に到着するのが早くて安い地元民推奨ルートとなります。
尾道駅から、駅前にある「駅前渡船」で向島まで約5分です。タクシーとかバスも存在しますが渡船(フェリー)が安くて待ち時間が短いです。
マイカーでのアクセスは「しまなみ海道」の向島インターチェンジで下車するルートが便利そうに見えますが、本州方面からアクセスするなら、無料で渡れる尾道大橋を使って向島に到達するのが地元流です。
山陽自動車道を使って、岡山方面からアクセスする場合はインターチェンジの名前に惑わされぬように気を付けましょう。尾道インターチェンジが近いように勘違いしますが、最寄りのICは福山西インターチェンジです。
福山西ICで高速を下車した後、2号線の自動車専用バイパスに繋がっており「しまなみ海道」方面のサインボードに従って進んで下さい。約4kmで西瀬戸尾道ジャンクションでしまなみ海道方面に折れてしばらくしたら向島方面(尾道大橋)という看板方向に進めば無料で通行できる「尾道大橋」へ到達します。
▼向島と本州を結ぶ尾道大橋
「尾道大橋」は尾道大橋有料道路として1968年(昭和43年)に開通した海上道路橋です。
2013年に料金徴収期間満了を迎え現在は無料で通行できます。50mほど西に架かっているしまなみ海道の「新尾道大橋」は自動車専用道路ですが、尾道大橋は自転車や歩行者も渡れる生活道路として利用されています。とはいえ、歩道部分は非常に狭く車椅子の通行は不可能です。
▼サイクリングルートは渡船で!
しまなみ海道は、瀬戸内の島に架かっている橋を渡って縦走するサイクリングロードが確立されていますが、唯一の渡船ルートが尾道~向島間なのです。
自転車が無料で通行できる「尾道大橋」は交通量が多く危険であるという理由でサイクリングルートも向島と尾道本土の往き来は渡船(フェリー)の利用が勧められています。駅前渡船と尾道渡船なら110円、福本渡船は最安値で70円(大人ひとりと自転車込み)という激安価格です。
参考リンク:【尾道~向島のフェリー Ferry Onomichi to Mukaishima】
▼しまなみ海道が見渡せる展望台
しまなみ海道と瀬戸内の島々をパノラマで見ることができる「高見山展望台」はイチオシの観光名所です。