尾道の本州本土側から向島へは、尾道大橋を使わずしまなみ海道で唯一「渡船:フェリー」による移動が推奨されています。
しまなみ海道で尾道から四国の今治へ向かう場合最初に渡るのが向島です。尾道大橋でも渡れるんですが、交通量が多く歩道が細く自転車での走行が危険です。行政もこの区間を渡船(フェリー)で渡るように指導しています。
本章では、3社ある渡船の乗り場や航路、そして利用料金を詳しく紹介しています。
渡船(フェリー)の乗り方
一般の長距離フェリーのような乗船手続きや切符の購入は不要です。乗り場(船着き場・桟橋)でフェリーが来たら乗り込んで下さい。時刻表もありませんが、頻繁に行き来しているので安心して乗船して下さい。
▼注意喚起のアナウンスも無し
白線まで下がってお待ち下さいなどと注意喚起のアナウンスもありませんが、桟橋で待っていると迫力ある接岸に驚くこともあります。充分に離れて待ちましょう。
▼下船優先!乗船は指示を待て!
船の乗り降りには海の掟(おきて)が存在します。出るものが先、つまり下船が優先なのです。係員の指示に従って乗客、自転車、バイク、クルマの下船が終わったらすみやかに乗船しましょう。切符は不要です。念のため「これ、向島行きですか?」と行き先の確認だけしてもイイですよ。
▼乗船は係員の指示に従うべし
乗客や自動車の乗り込み数に応じてバランス良く係員が「クルマはこの列!自転車はあっちの先端まで!」とテキパキ指示をしているので素直に従いましょう。
▼料金は小銭で支払いましょう
大人1名60~100円なので、小銭を用意して支払って下さい。自転車の持ち込みはプラス10円です。万札を見せると笑われますので注意してね。
いうまでもなくクレジットカードやICOCAやSuicaは使えませんぞ。
▼ほんの5分で到着ですよ
優雅な船旅を想像するのは勝手ですが現実はわずか数分で対岸に到着します。すみやかに下船しましょう。
通勤通学のラッシュアワー時間帯は、船内で料金を徴収する時間がないため、下船した向島側で、陸上の職員に支払う場合もあります。向島から尾道に向かう場合は、乗船前に支払うケースもあります。すべては係員の指示に従って下さい。支払いは小銭でお願いしますよ!
▼渡船は公共交通機関です
早朝~夜10時頃まで、乗客の増減に合わせて臨機応変なタイムスケジュールで運航しています。
はじめて乗った人の感想で一番多いのは「えぇっもう着いたの」という短い乗船時間に対する反応かな。説明済みですが、料金の支払いとか切符の購入、時刻表などのタイムスケジュールに関する質問も多いですね。アウエーな環境に慣れてきて、左の写真のように間隔を開けて渡船の到着を待つことが出来れば合格、渡船乗りの免許皆伝ですぞ。
向島側のフェリー乗り場には数台のタクシーが待機しています。しまなみ海道周遊や高見山展望台に向かう観光タクシー料金プラン、貸し切り料金なども用意されているので料金や詳細を問合せして下さい。
太平交通 0848-44-1600
web https://taihei-kotsu.com/
備三タクシー 0848-37-2800
web https://www.bisan.jp/