▼百貫島(ひゃっかんじま) の概要
百貫島(ひゃっかんじま)は愛媛県で最北端、上島諸島に属する弓削島の東北東約4kmに浮かぶ無人島です。明治期に建てられた百貫島灯台に勤務する職員が居住していたために有人島だった時期もあります。
▼単閃白光10秒に1閃光放つのが百貫島灯台
「六時になると上の千光寺で刻の鐘をつく。ごーんとなると直ぐゴーンと反響が一つ、又一つ、又一つ、それが遠くから帰ってくる。其頃から昼間は向島の山と山との間に一寸頭を見せている百貫島の燈台が光り出す。」 志賀直哉先生の暗夜行路より拝借
暗夜行路は1922年(大正11年)から順次発表された文学作品ですから昭和以前の尾道の街から百貫島の灯台が見えていたという裏付けになります。
尾道市街地や向島、因島からも場所によって百貫島は視認可能です。「あっ、あれが百貫島かな?」と思うならば、日没後にその島をもう一度見てみましょう。10秒毎に真っ白な閃光が1回光れば、それが百貫島灯台なのです。