▼瓢箪島の概要とアクセス
瓢箪島(ひょうたんじま)は愛媛県の大三島と広島県の生口島の間に浮かぶ無人島で、島の括(くび)れた辺りに県境が通っています。黒島と呼ばれていた時期もあります。平成25年に名勝地として国登録記念物に指定されています。
アクセス/生口島・垂水港から北西へ約2km、大三島・井口港から北北東へ約2km
▼NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデル?
昭和39年に放映がはじまったNHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」は最高視聴率37.5%を記録した伝説の番組でした。その人気にあやかろうと、ひょうたん島の「モデルはウチの島!」と名乗りを上げる島が全国各地から現れ話題になりました。本章で紹介している愛媛と広島の県境に浮かぶ瓢箪島も、ひょっこりひょうたん島のモデルのひとつとして認知されています。
▼神話と民話の伝説が残る島
弘法大師が立ち寄ったという話や大三島と生口島の神がこの島に綱を掛けて取りあったという伝説があります。昔、生口島の神と大三島の神が島取りを目的として綱引きを行ったため、くびれてしまった島の形を双方の島民が心配して和解することとなったという民話が伝えられています。
島の周辺海域は良好な漁場であることから,その漁業権をめぐる紛争に端を発して生まれた民話であろうと考えられており、多発した境界争いの証拠として島内には明治時代の境界石も残されています。