宿祢島(宿禰島:すくねじま)広島県三原市鷺浦町須波

宿祢島Sukune_Jima

▼宿祢島(すくねじま)は宿禰島、宿弥島と記されることもあります

広島県三原市にある大野浦海岸の正面に横たう佐木島の前に円墳形の宿祢島。高さ約20m、周囲約600m、面積約7400㎡。島の名称は古代日本の人物で「武内宿弥」(たけうちすくね)に由来しており、上陸した足跡説と、死後に墓所となった説が残っています。武内宿弥氏の生誕は大和朝廷時代景行天皇、14年で孝元天皇三世孫とされており、五世代もの天皇に仕えたという忠臣です。

ともすれば見過ごしがちな無人の小島ですが、 1万数千年前の先土器(旧石器)時代の掻器(物を削る石器)や、石器作製による剥片が出土しています。 日本海や瀬戸内海がまだ陸地で、ナウマン象などが生存していた氷河晩期にあたります。


宿祢島(宿禰島:すくねじま)広島県三原市鷺浦町須波

▼新藤兼人監督の映画「裸の島」The Naked Island (1960)のロケ地の島

宿祢島は、1960年に公開された新藤兼人監督作品「裸の島」のロケ地です。

裸の島は、水や電気のない瀬戸内海の小さな島に住む一家の日常や葛藤を描き、1961年(昭和36年)にモスクワ国際映画祭グランプリを受賞しました。英語タイトル は、The Naked Island (1960)


新藤兼人監督作品「裸の島」

「裸の島」はサイレント映画ではないんですがセリフが一切ありません。効果音と全編を通して流される一種類の音楽のみです。


新藤兼人監督作品「裸の島」

島で暮らすのは夫婦、子供二人の一家族四人のみ。毎朝陽が登る前から隣島へ小船で渡り小川で水を汲み、島へ戻っては畑へ水をまくというこのルーチンワークが映画の中で音楽と共に何度も繰り返されます。


新藤兼人監督作品「裸の島」

何故一家が水も無い島に住み、痩せた土地で作物を作らなければならないのか?劇中にはその理由が語られる事はありません。汲んできた水を植えた作物へやるだけの毎日。小さな島に小さな畑、収穫される量もたかが知れています。


新藤兼人監督作品「裸の島」

そんな貧しい暮らしですが、時には家族で隣町の尾道へ観光へ行ったりと楽しい一時もありました。

しかし、ある日一家に重大な事件が起こります・・・(以降は、DVDを借りるなどして映画でご覧下さい)

映画の冒頭に「耕して天に至る」という字幕が入ります。とても喩に富んだことばであり、この作品のすべてを物語っているように感じます。人は何かのために生きるのではなく、ただ生きるために生きるというメッセージが伝わってくる映画です。

セリフがない映画ですから、翻訳という障壁がないため作品はモスクワ国際映画祭グランプリを始め、数々の国際映画祭で受賞し、世界60カ国以上で上映されました。裸の島の画像はすべて新藤監督映画アーカイヴより転載しています。


広島県三原市「みはら神明の里」の展望台にて

▼競売にかけられた宿祢島のその後

宿祢島は、2013年に競売にかけられ、福山市に住むアパート賃貸業を営む上野さん(当時73歳)が約779万円で落札していました。

一度は個人の手に渡っていた宿祢島ですが、その後 交渉が成立し新藤さんが買い戻し「映画文化遺産として地元自治体が持って管理して頂けるならば・・・」と、三原市に寄贈しました。

三原市はこれに対し「島の自然を残しながら桟橋などを作り、観光客の受け入れも出来るように検討したい」とのこと。三原市が今後、宿祢島をどのように管理し観光地化していくのか、注目されます。

宿祢島は映画のゆかりの地であるほか、新藤監督にとっては妻で女優の乙羽信子さんが亡くなった際も、親族3人で宿祢島に訪れ、ここで散骨をしていることからも、かなり思い入れの深い場所であったようです。

競売に関する出典:「広島ニュース食ベタインジャー」



宿祢島(宿禰島:すくねじま)広島県三原市鷺浦町須波

▼宿祢島(宿禰島:すくねじま)広島県三原市鷺浦町須波へのアクセス

宿祢島に上陸する定期船はありませんが、三原港~鷺港(佐木島)の定期船が島の近くを通ります。

三原にある道の駅「みはら神明の里」(https://www.shinmeinosato.jp/)の展望フロアから南東方向に見ることが出来ます。


宿祢島の概要と地図

名 称:宿祢島(宿禰島:すくねじま)

住 所:広島県三原市鷺浦町須波(佐木地区)

w e b:http://www.mihara-kankou.com/sightseeing/1021

電 話: 0848-87-5004【鷺浦コミュニティセンター】


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