▼厳島神社(いつくしまじんじゃ)の概要
岩子島の厳島神社は安芸の宮島さんの厳島神社よりも古いと地元では語り継がれている由緒正しき神社です。岩子島厳島神社は「海の守り神」として信仰を集め大切にされています。
平清盛が厳島神社を建立する際、候補地として岩子島にも下見に訪れていたのだとか・・・。

▼本家厳島神社の謎
平清盛が厳島を開拓したのは、日宋貿易の中継基地として機能させるためといわれています。
平清盛はその基地を設置するにあたり、宮島厳島と岩子島のどちらがふさわしいか検分したそうです。

▼市杵島姫命の御来座伝説
伝説によると厳島の祭神である市岐島比売命(イチキシマヒメ)が幼子を連れて、生口島から岩子島に滞在したと伝えられています。
市岐島姫命(イチキシマヒメ)は、日本神話に登場する女神で、宗像三女神の一柱、水の神さまです。「古事記」では市寸島比売命、「日本書紀」では市杵嶋姫命と表記されています。
安芸の宮島・厳島神社の祭神もまた市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)であり厳島神社の名前の由来とされています。

▼赤穂浪士の日本画奉納
拝殿の軒下には昭和初期に描かれたという赤穂浪士四十七士の日本画がひとりずつ額装され飾られています。
▼岩子島厳島神社管絃祭
毎年7月末(旧暦6月17日)に松明を焚いた管絃船が御神体を載せて海を旋回する「管絃祭」(かんげんさい)というお祭りがあります。
境内西対面の筆影山に夕日が沈む時刻に、4隻の船が鳥居前を出発します。先頭のさいとう木船が出発したのち、伴走船2隻が出発、最後に大きな提灯をつけた御神体の天秤を安置した御座船が出発する厳かで神秘的な祭事です。