▼尾道なのに出雲大社?
尾道の海岸通りの山側にある中浜通と、薬師堂通りの交差点に「出雲大社道」と刻まれた石碑が建っています。世界遺産に登録されている島根県大田市の石見銀山(いわみぎんざん)で産出された銀は「出雲街道」を通って尾道まで運ばれ、尾道から大阪までは船で運ばれました。この石碑はその出雲街道の起点の名残なのです。
尾道から北上する石見路は、三次(みよし)、赤名(あかな)峠 を経て大森銀山につながります。また、赤名峠から分岐して北東に向かうと、出雲大社に至るのです。
▼江戸時代のシルバーロード
石見銀山大森から尾道まで中国山地を越え瀬戸内海へつながる陸路「銀山街道」(石見銀山・大森-粕淵-九日市(美郷町)-三次-甲山-御調-尾道)を江戸期に整備したそうです。
▼尾道から京都伏見までは海路
尾道から京都伏見の「銀座」には、海路を使って船で輸送する壮大なシルバーロードがかつて存在したのです。
出雲街道には荷車が走り、道幅は7尺 (2.12メートル) と規定されていました。今でも道幅が広く、シルバーロードと近年称されるネーミングの由来となっています。
出雲街道の碑の地図とデータ
名 称:出雲街道の碑(いずもかいどうのひ)
住 所:〒722-0034 広島県尾道市十四日元町5?14