文学のこみち(ぶんかくのこみち) Path of Literature

文学のこみちPath of Literature

▼全長約1kmに25基の文学石碑が点在

千光寺山頂から、千白稲荷まで続く全長約1kmの遊歩道で、道沿いの自然の巨石に尾道ゆかりの作家・詩人による作品を刻んだ25基の石碑が立っています。

1965年(昭和40年)と1969年(昭和44年)の2期にわたって尾道青年会議所が整備し、尾道市に寄付したものです。尾道を訪れた文人墨客の詩歌を頂上一帯の松蔭に苔むす自然の岩に刻んだ文学の散歩道、自然歩道となっています。

彼らが愛した尾道の風景、そこに住む人々の心が、刻まれた詩歌の中から聞こえてきます。この道を下ると千光寺の大師堂側にたどり着きます。


文学のこみち(ぶんかくのこみち) Path of Literature

▼文学のこみち作家一覧

徳富蘇峰、前田曙山、正岡子規、物外、十返舎一九、金田一京助、江見水蔭、志賀直哉、林芙美子、緒方洪庵、巌谷小波、山口玄洞、山口誓子、柳原白蓮、河東碧梧桐、竹田・竹下・伯秀、松尾芭蕉、中村憲吉、俚謡、吉井勇、古歌、小杉放庵、菅茶山、陣幕久五郎、頼山陽(敬称略)

徳冨 蘇峯(とくとみ そほう)

海色山光信に美なるかな
更に懐う頼子の出群の才を
淋離たる大筆精忠の気
維新の偉業を振起して来たる

前田 曙山(まえだ しょざん)

浜焼きをむしりつつ
春惜しむな里

正岡 子規(まさおか しき)

のどかさや
小山つづきに塔二つ

物外(もつがい)

あれは伊予
こちらは備後
春の風

十辺舎 一九(じゅっぺんしゃいっく)

日のかげは青海原を照らしつつ
光る孔雀の尾の道の沖

金田一 京助(きんだいちきょうすけ)

かげともの をのみちの
やどの こよなきに
たびのつかれを
わすれて いこへり

江見 水蔭(えみ すいいん)

覚えきれぬ
島々の名や夏がすみ

志賀 直哉(しがなおや)

六時になると上の千光寺で刻の鐘をつく。ごーんとなると直ぐゴーンと反響が一つ、又一つ、又一つ、それが遠くから帰ってくる。其頃から昼間は向島の山と山との間に一寸頭を見せている百貫島の燈台が光り出す。それがピカリと光って又消える。造船所の銅を溶かしたような火が水に映り出す。

林 芙美子(はやし ふみこ)

海が見えた。海が見える。
五年振りに見る尾道の海はなつかしい、汽車が尾道の海へさしかかると、煤けた小さい町の屋根が提灯のように、拡がって来る。
赤い千光寺の塔が見える。山は爽やかな若葉だ。緑色の海向うにドックの赤い船が帆柱を空に突きさしてる。私は涙があふれていた。(放浪記より)

緒方 洪庵(おがた こうあん)

軒しげくたてる家居よ
あしびきの
山のおのみち道せまきまで

巌谷 小波(いわや さざなみ)

大屋根は みな寺にして 風薫る

山口 玄洞(やまぐち げんどう)

明徳を明らかにす

山口 誓子(やまぐち せいし)

寒暁に鳴る指弾せしかの鐘か

柳原 白蓮(やなぎはら びゃくれん)

ちち母の声かときこゆ瀬戸海に
み寺の鐘のなりひびくとき

河東 碧梧桐(かわひがし へきごとう)

?紅の碑
あるあり
四山眠れるに

田能村竹田、橋本竹下、亀山伯秀(ちくでん・ちっか・はくしゅう)

?紅 ( えいこう ) の碑
大分県竹田の人、天保五年二月、尾道に立ち寄り滞在数ヵ月、八月一日に橋本竹下、亀山伯秀らと千光寺山に登って、花瓶に挿して楽しんでいた梅の花から石榴の花まで残花を束ねて、玉の岩かげに葬り盃の酒をそそいで、詩を作り、石に刻んだのがこの碑で、?紅 ( えいこう ) の碑と名づけた。

松尾 芭蕉(まつお ばしょう)

うきわれを 寂しがらせよ 閑古鳥

中村 憲吉(なかむら けんきち)

千光寺に 夜もすがらなる 時の鐘
耳にまぢかく 寝ねがてにける

俚謡(りよう)

音に名高い千光寺の鐘は
一里聞えて二里ひびく

吉井 勇(よしい いさむ)

千光寺の御堂へのぼる石段は
わが旅よりも長かりしかな

古歌(こか)

ぬばたまの夜は明
ぬらし玉の浦に
あさりする鶴鳴き渡るなり

小杉 放庵(こすぎ ほうあん)

岩のまに
古きほとけのすみたまふ
千光寺山かすみたりけり

菅 茶山(かん ちゃざん)

鳴椰漸く遠く夕陽沈む
水波始めて怡にして山影深し
山は皆珍松奇石を雑う
人は龍鱗を撫で虎額を踏む
此の石鼓々と踏めば声有り

陣幕 久五郎(じんまく きゅうごろう)

うけながら風の押す手を柳かな

頼 山陽(らい さんよう)

磐石坐す可く松拠る可し
松翠缺くる処海光露わる
六年重ねて来たる千光寺
山紫水明指顧に在り
萬瓦半ば暗くして帆影斜なり
相傳う残杯未だ傾け去らず
首を回らして苦に諸少年に嘱す
記取せよ先生曽て酔いし処と


文学のこみちの地図とデータ

名 称:文学のこみち(ぶんかくのこみち)

住 所:広島県尾道市東土堂町(千光寺公園内)

w e b:https://www.city.onomichi.hiroshima.jp/site/onomichikanko/1239.html

電 話: TEL:0848-38-9184(尾道市観光課)


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