▼椋浦の常夜灯(むくのうらのじょうやとう)の概要
廻船業で繁栄を極めた港町、椋浦(むくのうら)の歴史を物語る、金毘羅大権現を祀った椋浦の常夜灯です。
1805年(文化二年)に名石工の山根屋源四郎尚政が制作した大型の石灯籠です。平成13年に移設され再建立されました。
▼椋浦廻船の繁栄の証し
19世紀初頭、因島廻船は御用米の運搬に従事し尾道から大阪、または西廻海運に沿って北陸・東北から北海道松前まで輸送を行っていました。
当時の記録『芸藩通志』の一船あたりの積石高で見ると因島椋浦の「椋浦廻船」の実力が抜けており、広島藩内ではもちろんトップで全国的に見ても上位に位置していたほど回船業で繁栄していました。