▼重井八幡神社(しげいはちまんじんじゃ)の概要
因島村上水軍六代吉充が向島立花の余崎城より移り、居城した青木城の鬼門の方角に位置するため、重井八幡神社には村上水軍による奉納物が残されています。因島村上水軍にゆかりのある八幡神社は、因島の重井という町にあります。
▼1688年(貞享五年)製の鳥居
参道の鳥居には貞享五年尾道石大工源四郎、尾道住人石工新蔵作と刻まれています。季節によっては夕日が鳥居の真ん中から境内に差し込み幻想的な黄昏を見ることができます。
▼室町時代の随神像
因島村上氏六代吉充が1569年(永禄12年)に、青木城築城に際して重井八幡神社に奉納したと伝えられる室町時代の「随神像」が飾られています。
伊浜八幡神社とも呼ばれる重井白王山八幡神社の随神門(随身門)は1811年(文化8年)に建てられたものです。
▼重井の地名の由来となった井戸
神功皇后が三韓出兵より帰る途中、この浦に停泊した際、古老が清水を汲んで献上したと伝えられる清水「重ノ井」が境内にあります。重井(しげい)という地名の由来となりました。